船中発策 その2
    
  龍馬の乗った いろは丸

船中八策 その2   今までのブログを 加筆修正しています


6.教育改革

7.雇用改革

8.国政改革

 その1へ 財政・公務員・税制・福祉・外交安全保障へ


6.  教育改革

 学制改革
5-3-3-3-5制

 自民党が学制の改革案を提出するようです。日本の復活には即効薬は存在せずに、教育の改
革しかないようです。従い30年40年の時期が必要ではないかと思っております。
小学5年制 現在の4年生から幼稚園の年長組まで1年くりさげるて5年間。
中学3年制 現在の小学5年生から中学1年までの3年間
高校3年制 現在の中学2年より高校1年までの3年間 ここまで義務教育
大学予科3年制  現在の高校2年より大学1年までの3年間
大学5年制     現在の大学2年より修士終了までの5年間 修士卒業
ポイントは最近の社会環境の変化で子供の成長が早くなっており、小学では1年間入学を早めま
した、待機児童も減り親の負担軽減にもなります。中学は現在の中学1年と2年の間に区切りをつ
けることにより成長に応じた幼年期と少年期に分けた。高校は理系と文系の総合的な教育は高校
までとする。大学予科は旧制のデカンショ時代を再来させ、根本的な自分を見つめる作る時期とし
たい。学士卒業はなくなるが専門的に充実した時期である。

  奨学金改革

 私学助成金を廃止してまた公務員のキャリア組の海外留学も廃止する。その予算を使い、世界
の大学ランキング100校に入学を許可されたものには生活費20万円、授業料の全額を返済な
しの給付とする。100校のなかに各文明圏のトップ大学は含まれていないならその大学も含める。
国公立大学入学者の成績優秀者の10%には同様の給付をおこなう。また10から30%の成績優
秀者には生活費は返済義務があるが、授業料については給付する。あくまで個人ベースを基本と
するため、親の資産は関係なし、この若い世代に年に1000ま万の収入があるとは思えませんが、も
しあるのなら、支給は辞退となります。私学に厳しいように見えますが本来私学の精神に立ち返って
いただき、数も多過ぎなので、市場により淘汰されるのはやむおえません。

  留学生の奨学金問題

 東洋経済オンラインで山田順さんの記事が下記のようです。
 ”安倍政権は、「グローバル人材」をつくる教育を推進するという。しかし、現在の実態
は、国民の税金をできのよくない中国人の若者に与え、向学心のある日本人の若者を支援せ
ず、あげくの果てに「本来なら潰れている大学」を支えるために使っているのだ”是非ともこの
記事をお読みください。

 中国人の日本語学校生徒にまでに飛行機代と月学12万5千円 を支給しているといいます。
何たる税金の無駄使い。日本語学校の生徒といえばバイトで稼ぐのが目的の人たちです。年間3
00億円を使っています。直ちにお人よし予算は停止すべきです。2020年度までに留学生を30
万人に増やすよう計画しているとのことです。実態を知るとおぞましいほどです。
 日本の奨学金を返せない問題も報じられています。こちらへ使うべきですね。

 高校生のアジア留学
 
 スズキがインドネシアに新しい自動車工場の新設を発表しました。年20万台の生産から拡大し
ていく計画です。何か月か前に本田が埼玉に作った自動車工場が最後の日本工場と言われてい
ます。 最近の貿易収支も赤字続きで、海外の工場で作ったものを輸入するアメリカ型の経済構
造になったようです。 もう日本では、今まで高卒を必要としていたレベルの就職は無理ではないで
しょうか? 現地の工場をマネージメントできる人材を育てる必要があります。留学は欧米の英語
圏に偏っているようで、アジアに送る必要があります。そこで高校・大学の一貫教育の留学として、
タイ、マレーシア、バングラディシュ、インドネシア、ベトナム、ラオス、カンボジア、インド、各国へ100
-200人程度の日本人留学生を送りましょう。学費・生活費は全額支給です。この小生のHPで
留学生の奨学金問題を提起していますが、中国人の日本語学留学生にまで学費・生活費をだし
ているのは無茶です。その学費や滞在費用は試験でもしてレベルの高い人に限定すべきです。速
やかにこれを廃止して日本人のアジア留学に税金を使うべきです。

 教育の目標と評価

 勉強すればできるから努力しなさい、というレベルの追及は現在の日本ではすでに役立たないま
でに追い込まれています。勉強をしなくてもできるものをさらに向上させなければ、これからこれを教
育の目標にしていく他ないと思います。午後の授業はそれを伸ばすための多彩なカリキュラムを準
備する必要があるでしょう。教員も一芸を持った幅広い人材が必要です。他の目標として強いリー
ダーシップと志をもつ人材を学校教育のなかで育てることです。
評価は目標と関係しますが、5段階評価で1と2の評価の人は3をつける、5以上のもののみを評
価してのばすべきでしょう。1と2はかえってコンプレックスを生じ以後妨げになるだけです。出来なくて
も問題なし、出来るものをもっとのばすべし

 教員について

 ドラマで校長先生が盆栽に水をやるシーンが印象に残っています。日本のお役人のトップは日本
的な特徴などでしょうか、ご隠居爺さんで楽そうですね。海の世界で身を置いたののですが、”何も
船長云うこと機関長”と言っておりました。校長に権限を持たせてその学校の教員の採用、教育目
標の追及、またその責任をとること、明確の存在にしたい。
 教員は一芸み秀でた存在を採用したいこと、社会的な経験を積んだ人を採用したいところから、
採用は30歳より初任とします。漁業に携わる学校に在籍しましたが、実務を知らないまま水産高
校の教員になっていく制度では限界があります

 社会人の再教育

学校教育のみに教育の重点が置かれていますが、これからは企業が育てる力が劣ってきたのか、ま
たそれに投資できる余裕が無くなった事実を踏まえて、車の両輪の一つとしての重要さで社会人の
教育をやらねばなりません。連続した長期休暇の制度を作ることもないままに、衰退の道をたどって
しまいました。労働人口が増えないのなら、今あるものの一層の戦力化をしなければなりません。3
0代で本人が一番必要としているものを半年とか1年とか、長期休暇の制度もないことであるし、
人生の半ばでリフレシュして学べる制度を創設したい。やる気スイッチが入った問題認識をもって学
ぶことから、短期で効率の良い成果の上がる教育になります。
 学校から連続したキャリアのみの単線的なももより、実務を踏まえたキャリアを加えることで多層
的なキャリアで対処する必要があるでしょう。
 例えば医師が不足だ不足だというのなら、看護師の10年くらいのキャリアの持ち主であれば2−
3年の再教育で専門医師が養成できるとおもいます。

 個人ベースを主体に

 家計に占める子供への教育費の負担は最大のものといえます。派遣にしか就職できないような
大学を卒業させても、親の高額な授業料を払った投資としては本人でもそうですが失敗です。アメ
リカでは個人ベースで奨学金を得たり、教育ローンを借りたりして教育を受けます。近年は中流家
庭では学費を親が支払うようになってきた手直しの動きもありますが。

今年は成人式に120万人ほどの人数ということです。そのうち大学教育を受けるにふさわしい能力
のある人数はせいぜい20−30%でしょう。いつの世代でも変わらないと思います。この人材に最大
の教育を与えてその能力を高めてもらうしかないでしょう。そのため、教育その2で述べたように親の
資産に関係なく教育を受けてもらうようにしました。学校のカリキュラムを無駄なものは無くし、スリム
にして休み期間を多くしてバイトで生活費を稼げるよう配慮しなければなりません。 親の負担が軽
くなり、デフレ脱却に寄与しますね。企業の採用に大卒を条件として門前払いをしないよう、規制す
る必要もあります。残りの7割ほどの人材には徹底的な職業教育が必要です。

  デカンショ時代の再現

 学制改革のところで大学予科3年(現在の高2から大学1年までの3年間)を設けるよう提案しま
した。旧制高校のデカンショ時代を再来させようとの意味です。この時代に多種多様な本を読み人
生の基礎的な人格を形成します。従い昔の9帝大の付属高校に新しくは新制の大学予科3年に
付属校を設け、大学入試を免除します。これは9帝大の学年定員の3割程度に限定します。つい
でに大学入試ですが付属校からは無試験で、入試で5割の入学、アドミ推薦入学を2割の割合
にします。卒業についても明治以来少数のエリートを大事に育ててきた伝統から、いったん入れば
楽に卒業できた制度が続いてきました。友人のカミさんはアメリカで州立大学の教授をしています
が、聞いたところでは卒業は入学の1割程度だそうです。日本の大学でも3人に1人の卒業程度
の厳しさを求めます。奨学金も大学予科生の成績優秀者の3割程度には支給する。付属高の学
生にはその間は受験を離れて自由に人格形成をしてもらい、大学に入学したら3人に1人の選抜
を受けて卒業することになります。

追記
 コロンビア大学では2年間ぐらいの間にすべての哲学論と宗教論を学ばせるそうです。

 大学への資源集中

 アメリカの東部の大学へ留学している人のブログを読みました。子供がおれば、やはりアメリカへや
るべきと思いました。日本のように黒板を書き写す授業ではなく、自分の考えで討論しながら授業
は進んでいくようです。(小生では卒業できない感じがしますが。)学生の先輩ボランテイアがレポー
トの書き方や授業のポイントなどをコーチしてくれるシステムもあるようです。
 日本の教育では大学受験に最大のエネルギーを使うシステムで無事合格しても、大学ではリハ
ビリ期間になってしまいます。皆で手をつないで徒競走で一緒にゴールを踏む、なんて虚構を教える
小学校があるそうですが、競争のない社会は存在しません。余り人生で役に立たない受験勉強に
エネルギーを使うのはもったいないです。高校程度の勉強は自分でできます。現在の大学定員の3
倍までの入学を認め、卒業は定員以上は認めない。大学卒業検定を設けこれに合格すれば、奨
学金の返却免除などで促進させる。大學期間で能力を磨く最大の力を発揮させるシステムに変
更しましょう。どうせ競争するならこの時にしましょう。

 学区制

 愛知県の私ら団塊世代のころの高校の学区制は尾張と三河の大学区制でした。他もそうなん
だろうと考えていましたが、大学で北海道の友人に聞いたところ、札幌では小学から高校までは一
緒の小学区制でした。友達の輪が続いているわけで、うらやましく感じました。人生ではブチ切れの
関係より、幼稚園以来の関係のほうがなんと豊かでありましょか。 高校の大学区制は入試の効
率にみをを求めた制度でしょう。長い人生では小学区制に分があると思います。
 全国で10の道州制で教育を分割して、おのおの個性を競い合う制度にしたい。特殊な分野でそ
の州にないものは例外としますが、ほとんどはこのサイズなら存在できると思います。

 教育の機会均等

 国会中継を見ていて、教育の機会均等のことが、報じられていました。その議論のなかで、教育
の機会均等とは家が貧しくても子供に大学進学の機会を奪うなということのようです。果たしてそう
でしょうか?本当の意味の機会均等とは高等教育機関でそれにふさわしい能力を持った人の機会
を奪うなということです。貧乏人のバカは大学に行くなと政治家が発言したら、たちどころに政治生
命を失うことでしょう。でも塾に行ってその勉強で例え東大に入ったとしても、その人材はあまり役に
立たない時代を迎えてしまいました。高等教育を受ける能力は人間の能力のなかの一部でそれを
持つのはせいぜい2-3割の人だと思います。残念ながら小生はその中には入れない人材です。天
の配材でふさわしい人には、もちろん無料で教育を受け、最大限の効果を期待する教育制度がこ
れから必要とされます。他の能力を持った人は難しいけど、それを生かす制度も併存して作っていく
べきです。

 幼児教育と音痴

 人生で楽器を始めてやっと自分が音痴だと知りました。学校教育レベルでは音楽の成績は悪い
ほうではありませんでした。20歳半ばを過ぎてリコーダーやリュートを始めました。リコーダーは決まっ
た穴を押さえて吹けば音がしますが、音色の違いを求めた時とか微妙な音程の上げ下げをするに
は、押さえる穴を変えたり押さえた穴を少し開けたり、楽器により調整が必要です。手持ちのリュー
トのルネッサンスタイプでは10コースで19本の弦があります。それぞれに調弦が必要でした。自分
のような音痴という音程がとれない症状ですとそれらを続けるのには無理がありました。楽器をやって
わかったことです。今では歌っても音程がとれていなかったと分りましたが。ガクン。
 テレビの番組で幼児教育(1歳―5歳)で絶対音感のトレーニングをすると身につけることができる
と知りました。自然に身に付くことが一番です。絶対音感があるとドとかレとか聞こえてしまって、生活
に支障がでるケースもあるようです。無い人には想像できませんが。幼少のころは自分で判断でき
ない年頃ですので、親がトレーニングをするのを決めなければなりません。小生の場合は役に立った
だろうと、今思います。プロになるギフトをもらったわけではありませんが、人生で楽しめたと思います。
絶対音感が無くても、その楽器の音楽が嫌いにはなりませんでした。今でも十分に楽しんでおりま
す。子供がいなかったですが、いればそのレッスンを受けさせてやりたいと個人的には思います。

                                     
                           リュート                       リコーダー   
 

7.  雇用改革

 雇用者の責任

 年金をもらって生活しています。年金から国保や介護保険を差し引かれて、とりっぱくれのないシ
ステムにしているには参ります。でも年金受給していて、ありがたいと思うことは、30代に6か月しか
勤めたことしかない、社長夫妻と雇用者3人くらいの零細企業でも厚生年金に加入していてくれて
いたことです。週休2日の条件で雇われましたが、月2日の休みしかなく、休日出勤は当たり前の
今で云うブラック企業に近い会社でした。社長はサラリーマンから起業したばかりの人でしたが、当た
り前に年金と保険を加入しくれてていました。当時の企業家にとっては普通のことだったようです。小
泉が派遣の自由化をして雇用慣習に風穴を空け、それまでの不況とデフレの長期化が完全に雇
用者の責任意識を変えてしまいました。今日のニュースでは生活保護受給者を4.5万円の月給
で雇ってた経営者がいました。最低賃金も守らない雇用者の出現です。モラルハザードが起きてい
ますね。人を雇うということは、その人の得た利益の一部を自分のものにするということです。一人の
何倍もの利益を得る手段を手にするのです。歴史や地域・国で雇用責任は違いがあるでしょう。
現在は行き過ぎてしまいましたね。でもいったんくずれたものの立て直しは難しい。小生も雇ったこと
もないのに、こんなことを言うなと言われそうです。
 

  最低賃金を時給1000円にアップ

 現在の全国平均は749円です。今回の参院選で共産党と社会党が公約にあげているそうで
す。小生の最も支持しない政党と同じとは遺憾です。
この法律は意見の分かれるものの一つです。3年の時限立法でもいいので、やってみて、その結果
を見てみたらどうでしょうか? もしこれで景気が悪化するのなら、戻せばいいのです。 デフレ脱
却、実感のない景気回復などと議論していてもはじまりません。
 ローソンの経営者が賃上げの最初ののろしを上げてくれました。さわやかでした。 トヨタはボーナ
スの満額回答だそうです。今回のアベノミクスで膨大な2兆円にも及ぶの利益が見込まれる企業で
す。先日にお世継ぎ社長のテレビ会見を見ました。そこでは雇用を守るのが精一杯とさえない顔で
社長が写っていました。
 賃上げを起点にして景気の好循環を引き起こすぐらいの戦略性で勝負してほしいものです。その
賃金が払えなくて倒産した中小企業がでるでしょう。 その時に、これに反対者は、いつものマスコミ
を利用した反キャンペーンを張ります。反対派は大騒ぎしますね。でも3年頑張って結果を待ちま
す。その間に、社会的責任の果たせない企業の淘汰が起きて、新しい責務のある企業と入れ替わ
ります。


解雇の規制緩和と共稼ぎ公共住宅
 
 安倍さんの今までは、何をしたのかはさておいて、結果としては合格でしょう。政治は結果ですか
ら。でも参院選で勝利して、成長戦略の時になったら、無理そうな予感がしています。
 追い出し部屋に類する報道も相変わらずされています。正社員は正当な理由がなければ解雇
できないといっても、経営者が人員整理の判断を下したら、多少の時間がかかるだけで、結局辞め
ることになります。そのトラブルで鬱になったのではたまりません。派遣の規制緩和の時のように、それ
を決めた時はそれで景気が上がるかのように思いましたが、3000万人の非正規労働者を生んだの
みです。 解雇の規制緩和もされるでしょう。その際には半年分くらいの解雇金の支給で、その期
間内に、徹底的な就職サポートの体制をとる必要があります。不勉強ですが、オランダ、デンマー
ク、フィンランドの方法を学んでやるしかないでしょう。解雇の規制をはずす時に、派遣の禁止と同
一労働同一賃金を採用する。フルタイムとパート(6時間以内の労働)の区別のみにします。
 成長戦略がうまくいかないと、労働者の賃金は250万くらいが限度となります。
共稼ぎで500万で子供2人の生活を中流として決めて、この生活を基本としての政策が重要になり
ます。衣食住のうち、住居はこの全ての共稼ぎで子持ちの家庭には、家賃3万円で70平米の住宅
を公共住宅として整備供給する。衣食は古着屋さんも多数あるので何とかなりそう。教育は高校
まで義務教育とする。大学は国立大学の学費を月1万にする。成績優秀者3割はこの共稼ぎ家
庭では月10万円無償奨学金を支給する。他にもあるかもしれませんが、この政策で中流を維持
できませんか?子供が小さい時の安価な保育、学童保育も必須です。
 今までできなかったものが、その原因となった自民党の安倍さんに変わったからと言って簡単なもの
ではないでしょう。共稼ぎ家庭の充実が現実的で重要です

  離職率の公表と門前払い

 就職で正規と非正規が身分制度のように機能したり、大卒限定の採用制度で高卒を門前払い
したり、硬直した人事制度が目立ちます。入社したときの身分が半永久的に続くのが民主社会とも
思えません。公務員のキャリア制度は絶対でもっとひどいですね。
 就職率100%が当たり前の古い世代でしたから、今の若い世代の就活の苦労は本当には分ら
ないでしう。卒業後初めて就職した会社で、そこが見込み違いと判明して、辞めるような事態になっ
たら大変です。 現状では再チャレンジする制度も未熟なままです。最初の会社選びが大事だとい
うことは、若い世代には当たり前の認識でしょう。 個人の努力や運では限界がありますので、公的
に支援する制度が必要です。最初がブラック企業だったら大変です。そのため就職の募集条件に、
採用されてから3年後の離職率の公表を義務とします。会社のHPにも記載させましょう。かってソニ
ーは大学名を問うことなく採用していました。ウワサですが縁故採用もするようになったと聞きます。
やはりだから営業成績が振るわなくなったのでしよう。大卒に限定する採用を禁止する制度を法的
に決めれば、授業料に見合わない就職しかないような大学は淘汰されていきます。教育制度の改
革にも大きな影響がありますので、これと離職率の公表はしなければなりません。

  ローリングフォーテイ対策 今こそ必要

 南緯40度の海域は常に時化る海域で帆船時代からローリングフォーテイと言われている。
現代の日本では40前後の世代は大人になってからバルブがはじけ、ヘタすると正社員になったこと
もなく、なっていないのでなれるわけでもなく。派遣の人生で40になってしまった世代です。この世代
をローリングフォーテイと勝手に私が命名しました。
 将来の見込みもなく、40近くになって派遣で生活しなければならないとすれば、精神的にも病ん
でくるのは当然です。この世代による犯罪も起きてきています。アルコール依存症での孤独死も実
際に目にしました。政治が何か対策を早急に打つべきだと思います。私見ですが
35から45歳までの希望者をミドルキャンプと称し精神的なケアをつけて、正社員に採用されるよう
な職業訓練を施し再チャレンジの機会を設けるべきではないでしょうか。また企業にも障害者の雇
用と同じようにこの世代を一定程度の割合で雇用を義務化すべきでしょう。
放置しておくなら、新たな差別が生じ、部屋を借りることもできなくなるのではないかと思います。急
がれます。

  同一労働同一賃金

 これは云うのは易しいのですが、実行するのは難しい。労働者の3割が派遣労働の比率になっ
て、増える傾向では特にそうです。組合は本来の役目を忘れて正社員のみの利益を代表していま
す。公務員でも民間会社でも入社時の身分が固定され退職時まで引き継がれます。民主社会
のはずだが、風通しの悪い封建制が払拭されていません。3年たって正社員に登用する制度でも、
そこでその会社は解雇され、また派遣を探す事態になるでしょう。罰則のない労働法が多すぎます
が、努力規定ではなく、この同一労働同一賃金を制定して、身分の差でなく労働の中身で待遇
を決める。それのためのお金が会社にないのなら、正社員の給与を下げてでも対応しなければなり
ません。これだと組合も正社員も反対しますが、広島電鉄では成功して成果を上げています。成
長戦略は難しいものです。ここ20年は失敗の連続でした。模索しなければなりませんが、よい土壌
の上に実をならせましょう。

  ヴァカンス幻想 ・ ワ−クシェアリング

 日本ではこのままでは、欧米並みのヴァカンス制度は実現することはないようですね。せいぜい連
休の谷間を埋める休日を考える程度でしょう。
 戦前にこれはワークシェアリングの考えで始まりました。欧米ではこれなしの生活はかんがえられないも
のになっています。不況になってもこれを見直すなどという話は一切聞こえてきません。
 民主党の誕生で期待しましたが、出来もしなかったマニフェストにさえ載せられることはありませんで
した。アベノミクスでもダメですね。 何か休みに対しての文化的な違いがあるのでしょうか。年に2
週間の連続休暇程度の欧米からみても低い水準を実現できたらとおもいますが、それが無理なら
35-40才くらいの期間に、再学習やリフレシュのため、育児のため、親の介護のためなど理由を
問わずに、半年から1年くらいのミドル休暇の制度を創設してはどうでしょう。有給期間は2-3か月
でもいいです。起業にとっても役に立つ制度になるとおもいますが、幻想でしょうか?

ONCE

 オンセといいます。20年ほど前にスペインに何度も行く機会があり、街角で盲目の人が首から当
日当選発表の少額タカラくじをぶら下げて売っているのを目にしました。盲人がこれを売って生活し
ている制度です。かって日本にも按摩さんは盲人がやっていました。韓国でも数年前に日本の制度
が続いていて、これを解放して一般人にもやるのやらないのが報道されておりました。司馬さんの本
の中で勝海舟の先祖が盲人で江戸時代では高利貸しをやっており、幕府が強力に保護し、その
利益で旗本の株を購入し武士になったとありました。最近やたらとマッサージのお店が新規開業して
います。当方では駅前のお店はパーマ店、自転車預かり店、塾やマッサージ店ばかりです。マサー
ジ業には何か保険のカラクリがあって裏があるように感じています。宝くじはいろんな種類のくじを銀
行がやることはありません。売り場の人も健常な人のみが売っているようですが、普通に働きずらい
人に譲ってもいいのではないでしょうか。現在は新しいものが創造しずらい環境で、今あるものの分
配を見直したり公正にする必要がります。オンセを参考に見直しが必要です。ちなみに幸いにも肩
がこらないタイプのようでそのようなお店にごやっかいになったことはありません。
 
 







8.  国政改革

  参議院改革

 参議院選挙目当てのポスターがよく街角で見られます。参議院は現在のものは必要でしょうか?
壮大な税金無駄使いのような気がしています。何なら廃止でもいいように思います。
 こんな改革をしたらどうでしょうか?

  選挙制度の改革
定員を200名としてその100名は世代別に選挙区を決めて選出する。20代30代40代50代6
0以上より各20名を選出、期間は5年として、連続選出は禁止にする。次の世代になれば再選可
能とする。残りの100名は税金の高額納税者より法人50名、個人50名を選出する。再選は可
能。この100名には議員報酬はなし。衆議院と似たような現在の区割りでは衆議院をコピーしたも
にしかなりません。
 優先分野の付与
たとえば治安・外交安全保障分野に優先権を与え、他の分野はなしでもいいのですが、2/3以上
のみ否決できる。
 大胆な参議院改革が必要ですね。

 参議院選挙のつぶやき

 参議院選挙が始まりました。私の友人がつぶやきました。”1000兆円の借金を最優先にしている
政党がひとつもない”。今日の新聞では各政党の政策が載っています。優先項目になっておりませ
んね。この問題だけをワンイッシュウとしてやってくれる政党はありませんか?
ハイパーインフレになり、チャラにされる恐れを持っている人が少ないということでしょう。戦後レジュー
ムの脱却の前に第2の敗戦がきそうですね。ウーン......政党も人も入れたい人がいないので、白票
の予感が。選挙にはもちろん行きます。

 投票率と民主主義

 小平市の道路拡張に関する市民投票で投票率が50%に達せずに開票されないということがあり
ました。候補者の公開討論会を所属の会で主催したり、青年商工会議所の主催の公開討論会
をお手伝いしたことがあります。候補者が何を考えているのかを知るためや投票率を上げようとする
運動でした。
選挙区の1票の格差で選挙区の区割りの変更もされるようです。しかし投票率も大事で、半数が
投票しないで決まった当選者は果たして正当な代表といえるのでしょうか? 
日本ではこの規定はないですが、国によっては半数を超える投票がない場合は再選挙にしていると
いうことです。最初は混乱は起きますが、何度も選挙の繰り返しとなれば、皆が行くようになると思い
ます。民主主義はコストと負担がかかるものですね

 若者よ声を出せ、行動せよ

 最近の9日間の朝日新聞の声欄の投稿数

30歳以下 6名 、(4名)これは若い世代特集がありその日の数
30-40歳 5名  
40-50歳 10名
50-60歳 12名
60-70歳 12名
70歳以上 22名
40歳以下の世代の投稿が少なく、70歳以上の投稿数が多いのに気がつきます。若い人は選挙
にも行っていないのでしょうね。
 2013年度で非正規の比率は36.2%です1990年は20%ですから年々増えています。状況が
よくなる気配がないのに、若い人たちがおとなしすぎるように思います。声をだして行動しないと理解さ
れません。
 小生のはるか昔の学生のころには1年間ストライキで授業もなく、それでも4年で卒業して(小生
は中退)100%の就職率でした。景気のいい時代で後先の心配がないので、気ままにストが起こっ
たようなものです。何も生み出せずに、その間遊んだだけでした。こういう無駄な人生を勧めるのでは
なく、若い者らしいアイデアで合法的なアピールをしよう。
老人の悪は俺が死ぬまでこのままで、ハイパーインフレにはならないでくれと、ほくそ笑んでいますよ。
孫がカワイイので孫はちゃんと生きていけるのかと心配する老人もいますが。


 松下村塾

 議員候補者を選ぶ

 もうすぐ参議院選挙です、大都市での首長選挙も行われています。前回の民主党の衆議院惨
敗を見て、その後の離党者続出を目にするに及んで、候補者選びは選挙する側にとって大事です
ね。
 かって松下村塾を萩で実際に見ました。ええこんな小さい建物なのと驚きました。似たような名前
の政治塾から多数の議員が選出されております。個人名は挙げませんが、期待外れも甚だしいと
個人的な感想をもっています。そこでは20万ほどの給与をもらって保障されて勉強しているようで
す。議員になるまで実社会の経験のないままの人が多いようです。政治家になりたいという自発性
も必要条件のひとつであるのは、間違いないのですが、なったら目的達成で何をやりたいのかわかり
ません。大都市の市議や県議レベルでは名士のレベルの給与が保障されているので、地位の保持
が重要で何もしないのでしょう。
 民主党の地方レベルの候補者選びを見聞きしたことがありますが、追い風を受けて若くてなりたい
という人々の印象でした。何かを実際にしていてその業績が評価されて、候補者に選ばれるというこ
とではないようでした。なりたいより、ならせたい候補者を選ぶべきでしょう。
志が大事だと思っておりますが、これもこれで選ぶのはまた難しいです。
 小沢さんが若くてなりたい多くの女性議員を養成しましたが、これも期待外れでした。数は力でし
たが数だけでは何もなしえませんでした。

  こんなもんいらん 国民投票

 お役人の方々が知恵の限りを尽くして、国民に法の網をかぶせ、規制してきました。それが省益
で、お役人の出世の種でした。事業仕分けでも期待したほどの成果は見られませんでした。法律に
よって守られているからです。
 大分昔ですが巨泉のテレビ番組のコーナーで”こんなもんいらん”というのをやってお
りました。街角で見かける行政の不要なものをイラネーと見せるものです。法律には至極当然のよう
な装いをしていますので、関係者以外の人には分りません。そこで本当に必要なのかを関係者でそ
の是非を国民投票で決めようというものです。下記のような段取りです。
 1. 国民が1000人ほどの署名を集めて案件を提出
 2. その法案の関係者を選び選挙人名簿を作成
 3. 国民番号など利用して郵送ないしインターネットで投票する。
 4. 選挙人の過半数の投票率で選挙は成立
 5. 選挙で法律の廃止が過半数以上でその法案を廃止する。
 6. 国会は直ちにそれ結果を認める。

 実際になると混乱するのは必須です。請願という制度もありますし。投票請求が頻発して、収拾
がつかないこともあります。国民の意思表示だけになるかもしれませんが、何も決められない、変わら
ない、減らせない政治を変えられるかもしれません。

 私的利用の自由法案・規制撤廃改革

 
 
製造物責任法が制定されています。メーカーがその製造した製品に関して責任を持つ法律で
す。それがあるにもかかわらず、国はその国内の使用に様々な理由で規制をかけています。ダブルの
規制ですね。
今度制定を望む自由使用法は 、物品のプライベートな利用に対して、法律の規制によらない
で、自由に使用できる、また責任は自分で持ち、国に対しての賠償責任を放棄する法律です。
 職業的な利用で、その製品を使用して利益を得るような場合は、今までの国の規制を受けま
す。メーカーはどのような利用でも今までどうり製品の責任があります。国民はパソコンで製品名と使
用者を登録すればOKです。簡単な届出にします。
 要するに国に対して、余計なお節介はよしてくれ法案です。 自分の責任でこれを使用する法案
です。個別のことで個々に規制を除いてゆくのは、お役人の権限を無くすことなので大きな抵抗を受
けます。時間がかかりすぎます。もっともらしい理屈で妨害を受けます。それを避けるために包括的な
法案制定にしたいと思います。この法律で一気に規制改革を進めたい。


 軍法会議

 憲法記念日です。自民党案には国防軍とそれに付随する軍事裁判所の設置を改正したいよう
です。後者については田岡俊二さんの記事を読めば詳しいので、判断の参考にしてください。確かに
医療過誤の事件は専門に詳しいとはいえ、医師会で裁くようなことはありません。
例外は海難事故でこれは海難審判庁で審議しますが、刑事罰を課すものではなく、原因追及を
目的としたものです。
 小生は軍事とそれにまつわる裁判については、まだ考えがまとまっておりません。先の戦争で感じる
ことは、戦時中に下された軍法会議や普通裁判による死刑判決はその執行を終戦後より5-10年
延期すべきものと思います。戦犯の判決もそうです。少し冷却期間をおく必要があります。熱狂の
中では冤罪が生じます。戦時中のスパイ即刻銃殺など特に禁止です。
 9条の改正には賛成しますが、結社や集会の制限など慎重に検討が必要なものも含まれます。
96条の改正手続から始めるようですが、このままでは自民党の参議院大勝でしょう。
慎重にみつめていくことが必要です。

  軍の規律維持
 
 週刊BS−TBS報道部の動画で石破幹事長の憲法9条改正を語るを見ました。彼の考えない
し自民党の方針としては、軍の規律維持のために秘密の軍事審判所を設け、最高死刑の判決
で命令を拒否して従わない者に対処しようとしているようです。彼は過去より何も学ばないで、ただ
旧軍の復活を策している人物です。戦後軍事官僚は排除されましたが、まだ官僚が依然として政
治をコントロールしています。そのまま彼の云うように旧軍の復活を進めるのなら、戦前のようにシビリ
アンコントロールを欠き、軍事官僚コントロールに強制力を持たせてることになります。
また徴兵が復活して、壮絶な規律維持のために、鉄拳制裁とか連帯責任とか言い出して、隊内い
じめがはびこるのでしょうか? ドイツは反省を踏まえて、軍法会議は廃止して軍には必須のもので
はないと決めました。
 学徒出陣のときの神宮球場での映像をご覧になったと思います。若い学徒が徴集され、悲壮な
覚悟で強制され出兵しました。 一方アメリカでは全国の大学のキャンパスから学生が消えるほどの
多数が徴兵事務所に殺到して志願しました。ケネデイは大学を中退して海軍に志願し魚雷艇の艇
長として日本海軍と勇敢に戦いました。この違いを戦争の敗因の一つとして石破さんは理解してい
ないようですね。圧倒的な物量と工業力の違いだけで負けたのではありません。
 震災や原発事故の多くの自衛隊員は出動しました。原発に対しても見事に自衛隊員は躊躇す
ることなく命を懸けて困難な任務を成し遂げました。福島の原発の運転員の方々も当事者です
が、逃げることもなく事故処理をしました。石破さんの考えは懸念でしたね。それともこれらの事実認
識がないのでしょうか? いつの時代にも少数の命令拒否や脱走する人がいるものです。それを理
由に死刑で脅して任務をさせようという発想を捨てましょう。愛国心教育や武道を推進しても強制
が伴うものなら効果はしれています。自分の国を自分で守る体制は必須で、9条も変えなければな
りませんが、石破さんの考えや方針では現状維持で少数の改正でいいように思います。

  平成の農地改革

 また、小作人に土地を与えよという話ではありません。戦後から1985年ぐらいまでの繁栄はこの
改革のおかげだと思っています。困窮していた農業労働者を自作農にして、購買力をつけ、いいサイ
クルで経済は拡大発展していきました。平成の小作人とは何でしょう。40代を迎えた派遣労働
働く労働者がまさにこれにあたると思います。精神的なサポートが必要な人もこの人々に多くなって
います。問題が深刻化する寸前だと感じています。政治に強力な力がなければ過去にもおこなえま
せんでしたが、やらなければならないことと思います。
具体的には詰めなければなりませんが、40才までの20年間で正社員の期間が半分にも満たな
い人には、それまでに派遣で勤めて会社に正規雇用を強制するような対策を講じます。
これが私が考える平成の農地改革です。(農家には今は耕作放棄地の強制国有地化をおこなう
べきでしょうね。)

 内需の喚起と言われて、米国にも強要され、いったいバブル崩壊後に何百兆円のお金をつぎこん
できたのでしょうか。平成の農地改革はおこなえばジワリと貢献して経済を活性化します。アベノミク
スで景気の気分が変わってきた今、本当に良くなったところを見て断行してほしい。
 小泉好景気のころ、私の任期のうちは断じて消費税を上げませんと人気とりを行いましたが、景気
のいいときには金塊をくばってバラまきをするのではなく、増税を断固としておこなうべきです。こんな政
策もしてほしかったです。1000兆円の借金にはならなかったでしょうね。

 景気ウオッチャー指数

 よくニュースでタクシー運転手に聞く景気の動向が報じられています。小生は代行輸入したボート
を、通関を終えて、マリーナでお客様への引き渡し作業中です。そこで話題になっているのは名古屋
関連のお客様の多さです。うちのお客様も愛知県の方です。かってリーマンショックの前は盛んにトヨ
タの景気の良いことが報道されていました。名古屋の派手なお嬢様の行動もワイドショーで見られま
したね。アベノミクスの影響で再びトヨタの好決算が期待され、その関連会社の社長さん達の動き
が先行しているのでしょうか?新しいマリーナが名古屋近郊にできたという理由も考えられますが名
古屋はスゴイとマリーナ雀のウワサです。
 確かにお世話しているボート・ヨットは必ずしも必要とされているものではないので、景気の影響を
もろに受けます。内のような零細企業でも、決まらないですが、お問い合わせの件数は確かに影響
を受けて増加しています。景気の現在の動向を知るには、マリーナ業界の現状を聞いてみるのも一
つの方法でしょう。

 ”はやめ”の船中八策の最後に

 龍馬をまねた政策について最後までお読みいただきありがとうございました。
日本は長期の戦略を考え実行することが今まで出来なかったし、今後も出来そうにないので、また
第2の敗戦を迎えそうです。世界に誇る中堅層が優秀なことより、今まで将校の戦術的失敗や、
将軍の軍略の失敗も下士官の働きでなんとかやってきました。 ご破算になって、また戦後の20年
代が再来しますが、そこは偉大な中堅層の活躍で何とかなってしまうと思います。財産を失って一文
無しになっても10年の辛抱で立て直しができるでしょう。日本は永遠に木造家屋の立て直しを続け
ていくのでしょうか?西欧石造建築のよう蓄積して何百年も使っていくものにはならないですね。
 今度の世代は長期の視野が見える人材を育て、強いリーダーシップとノブレスオブリージュでやって
いただきたいものです。 先の長くない老人の思いです。
 

 






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